自閉症かも?2歳で【発達外来】に受診|早すぎる?【実例シリーズ】

2020年7月28日

はじめて【発達外来】に予約しよう!と行動できた時のこと

大切なわが子が自閉症かもしれない。私は息子が2歳になった頃にはもう自閉症かどうかを医師に診断してほしいと思いました。

周りには「まだ2歳だから」と言われつつ、息子が2歳5ヶ月の時に大学病院の発達外来を受診しました。

今回は、早い年齢で発達外来に予約をしようと行動した理由と、その頃のことを書いていきます。どなたかの参考になれば幸いです。

早くに発達外来の予約をした理由

自閉症と診断が下ったとしても、自閉症が治る薬を処方してもらえるわけでもありません。それは分かっていました。

それでも発達外来を受診することを決めた理由は下記のようなものでした。

理由① 早期療育

私は息子が1歳半の頃、発達の不安についてネットで調べていたら「自閉症」という言葉を目にして以来、とても不安な日々を過ごしていました。息子の発達の様子などは、「自閉症児の発達の様子【実例シリーズ】」ページに詳しく載せていますので、参考にご覧ください。

それからは、保健センターなどで相談したり、親子教室へ通っていました。しかし、年齢も小さいとあって自閉症に特化した療育ではありませんでした。

もし息子が自閉症なのであれば、早期療育が大切と聞くし、より適切な解決策・対応策があるのではないかという焦りから、自閉症かどうかを早く診断してほしいと日々思っていました。

理由② 自分は間違えていなかったという確証がほしい

子どもの発達が不安な親を対象にした親子教室では、私の不安を理解してくれる対応でとても安心できていました。

しかし、両親やママ友、一般的な幼児教室の人たちからは「まだ2歳だから」「気にしすぎ」「大丈夫よ」「そんな風に思ったら」息子がかわいそうよ」ばかりでした。

そう言ってくれる人たちは、励ましの意味も込めてくれていたのですが。私にとっては「自分の感覚が間違っているのか?」「息子の発達に不安を感じてしまうなんて、息子にとって私は至らない親なのか?」と自分を責める気持ちばかり湧いてきました。

しかし不安を打ち消したくても消せない息子の言動との板挟みで、とても辛い日々でした。そこで「自分は間違えていなかったという確証がほしい」「気にしすぎだよ、と言ってくる周りを納得させたい」という思いが日々強くなっていました。

今回は、2歳ちょっとという早い年齢で発達外来に予約をしようと行動した理由と、その頃のことを書いていきます。どなたかの参考になれば幸いです。

2歳で発達外来に受診するのは早すぎる?

親はわが子の発達に不安を抱いていても、上記のように「まだ2歳だから」なんていう言葉はよく聞きますよね。「2歳時はこんなもの」「魔の2歳児ってよくいうでしょ」というように、特に育児経験者は自分も大変だったのよ、の感情を交えて話してくれますよね。

同時に親身に相談に乗ってくれる人がいても「3歳にならないと医師も診断できないよ」なんて言われます。

しかし、本当に「まだ2歳」だから発達外来にかかるのは早すぎるでしょうか?

2歳は早すぎることはない

現代の精神医学において、世界中で最も広く使用されている精神科のテキスト「Kaplan & Sadock’s Comprehensive Textbook Of Psychiatryカプラン&サドックの精神医学の包括的な教科書)」を執筆したニューヨーク大学医学部精神科の教授であるベンジャミン・サドック(Benjamin James Sadock)博士は、下記のように述べています。

ベンジャミンJサドック教授
ベンジャミン・サドック教授 画像はNYU Langone Healthより

Autism spectrum disorder is typically evident during the second year of life, and in severe cases, a lack of developmentally appropriate interest in social interactions may be noted even in the first year.

KAPLAN & SADOCK’S SYNOPSIS OF PSYCHIATRY Behavioral Sciences/Clinical Psychiatry" ELEVENTH EDITION Benjamin J. Sadock. Virginia A. Sadock. Pedro Ruiz (2014) p.1152
↑和訳概要

自閉症スペクトラム障害は、通常、人生の2年目に明らかであり、重症の場合、社会的相互作用に対する発達上適切な関心の欠如が1年目でも認められる場合があります。

なので、わが子の発達に不安を抱えているならば、2歳であっても発達外来に受診するのは早すぎることはありません

「後に自閉症じゃなかった」となる子も、一定数はいる

もちろん、過去に自閉症と診断されても、後にもう自閉症とは診断されない子も一定数いるのも事実です。

お茶の水女子大学大学院の教授であり、NHKのすくすく子育てやハートネットTVの解説でもおなじみの榊原医師も、アメリカの研究を例に「かつて自閉症と診断されたが、現在は自閉症ではない」子の存在に触れています。

榊原洋一教授
榊原洋一教授 画像はNHKより

過去から現在までに自閉症という診断を受けた子どもは全体の1.8%いることが分かりました(中略)この調査の結論は有病率1.1%なのです。それは、現在でも自閉症と診断されている子どもは1.1%で、0.7%の子どもは「かつて自閉症と診断されたが、現在は自閉症ではない」のです。

チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)「何か変だよ、日本の発達障害の医療(4) 判断が早すぎる!」2019年5月10日掲載

榊原医師は、早期に発見しようという現代の流れにより、1歳代からの過剰診断の例が増えていると指摘しています。すると親御さんはする必要のない心配や療育に労力を注ぐことになるので、決していいことではないですよね。

さらに、早期の自閉症の療育は、有効性が不確実なものが多いとも述べています。

でも、自閉症のリスクが少しでもあれば早めに療育を始めることの意義があるではないか、という反論が聞こえてきそうですが、残念な事に早期の自閉症の療育自体、その有効性が不確実なものが多いのです。

つまり「1、2歳代での自閉症の疑い=即療育が必要」とはしなくてもよさそうなので、発達外来への受診を迷っている方は、いくつかの診断してほしい理由があったほうが、行動に移しやすいかもしれませんね。

「予約をしよう」と思った時

私も息子の発達に不安を抱きながらも、年齢が小さいということもあり、発達外来にかからないままでした。その頃の息子の様子が下記動画でご覧いただけます。知識を持ってみるとこんなに明確でした。

そこから「発達外来の予約をしよう」と決断できたのは、息子は他の子と違うという不安が、自分の中で確定的で、なにか受け入れのような、すこしスッキリしたような(?)感覚が芽生えた時です。

そして「大学病院の発達外来を受診すること」は誰にも相談をせず、ひとりで決めました。主人にも予約後の報告でした。

診療科は「こころの診療部」というような名称でした。(正式名称は伏せています)

発達外来での診断までの流れ、診断方法については、下記ページで詳しく説明していますので、是非あわせてご覧ください。

発達外来の予約はすぐとれた?

このような診療科や発達専門病院は、ほとんどが予約制です。そして、予約日が来るとすぐに予約が埋まってしまうものです。

上記の大学病院の発達外来は、運よく早い日付で予約がとれました。それでも1ヶ月以上は先の日付での予約でした。

息子が小学1年生のとても手を焼いていた頃に、ママ友から聞いた評判のいい発達専門病院に至っては!ある期間で設けられている予約開始日・時間に、1時間ほど怒涛の発信を連発するも、2回とも予約の電話すら繋がらず、予約終了の留守電に切り替わってしまいました。他にも発達を見てくれている先生はすでにいたので、そこは諦めました。ママ友さんはそのような繰り返しの末、初めての予約チャレンジから半年後くらいに予約を取れていました

もし発達外来に予約しようか迷われている方がいたら、すぐには診てもらえないものなので、まずは早めに行動することをお勧めします

まとめ

発達外来を受診しようかどうか、周りからの「(その子は)大丈夫よ」という声もあると、気軽には受診できませんよね。

しかし発達外来に受診出来る日までには、長い期間かかる事がありますので、わが子の発達に不安を覚えたら早めの行動をオススメします。

結果がどうであれ、専門家からの意見はとても有用なものです。そしてわが子を大切にし、真剣に向き合っているからこその受診。その受診を取り巻く環境は、日々不安で押し潰されそうな親御さんにとっては「理解されている」「わが子をわが子のままでいさせられる瞬間」を経験できる貴重な時間でもあります。気軽に受診しても得るものはそれ以上だと思います。

発達外来に行けない場合は、こちらに【その子が自閉症を考える情報】をまとめていますので、是非ご覧ください。

今回はこの辺で。読んでくださってありがとうございました!