【参考資料】多動の子の程度|実例
「多動だと自閉症?ADHDの診断項目は?」ページの参考資料として。ASD+ADHDの息子や、児童発達支援センター、特別支援学校でのお友達の様子を、簡単にまとめました。
前提:ADHDの特性
- 認知の働きを要する活動の持続性の欠如
- 認知障害は普通に見られ、運動と言語の発達遅延が頻繁にある
- 正常な注意力と節度の欠如
- まとまらず統制されない過度の活動性
- 一つの活動から他の活動へと、いずれの活動も完全に遂行しないまま移る傾向
下記例にあげる子は、皆、上記特性に当てはまっています。
具体的な診断基準は別ページADHDの診断基準にまとめています。
息子、大半のお友達(ASD+ADHD)
- 共同注意が弱く、座っている/そこにいる意味の理解不足でウロウロする、突然走り出す、とにかく浮く
- つまらないとすぐ部屋から出たがる
- 座っているとき、身体を揺らしたり何かを触り続けたりなどはない
- 興味のある時はソワソワせず座っていられる、集中力も定型発達児と同様
- 本人の発達と、療育「座る→褒められる」の繰り返しで、小学生の頃には興味のない作業でも座っていられるように
- 6~7歳にかけて落ち着いていく
●息子の追加情報
- 横目をしたくてジッとしていられない
- 好きな電車、車では座り続けられる(自動で視覚刺激が出来る)、ぱっと見は浮かない、言葉が出てからは電車の音やアナウンスをオウム返しで浮くようになる
- 踏切やホームではむしろ動いてくれない、満足後に移動してくれる
the多動な子(ASD+ADHD):2人の例
- ウロウロではなく、鉄砲玉のように椅子/部屋から飛び出していく
- 小さくても動くのを止めるために抱きとめることが難しい
- よく高い所にひょいとのぼっている
- 常にソワソワしている、ジッとしている時も親や先生の身体などを触り続ける、隣の子にすぐ衝動的に手が出る、それは一人の先生が付きっきりでついていなくてはいけないレベル
- 小学生以降…椅子に座っていられるようになっても、動く瞬間の勢いがある、常にソワソワしている、身体を揺らしたりどこかを動かし続けたり何かを触ってたりしている
- 話せるようになると本当によく話している、話しかけてくる
- 「多動症」とはこういうことかと思わされる印象
さいごに
簡単な具体例でしたが、ご参考になれば幸いです。
多動の子の対応は、ADHDかどうかに関わらず、親としては心身ともに大変です。
児童発達支援の施設は、知識のある人に囲まれ、声掛けの方法を教えてもらえたり、他の親御さんとの共感が出来るなど、親御さんにとって「わが子をわが子らしくいさせてあげられる場所」「気を抜ける場所」になると思います。
児童発達支援は、障害の有無、療育手帳の取得の有無にも関係なく、親御さんが心配している子なら受けることが出来る支援です。
お子さんの対応に疲れた時にはお住いの自治体の療育窓口に相談してみるのもいいかもしれません。下記ページでも詳しく説明しています。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました!