【参考資料】WISC-Ⅳ|検査→合成得点(IQ)の求め方

2021年1月8日

WISC:IQ(合成得点)の求め方

表データは作新学院大学「WISC-Ⅳの全検査IQ(FSIQ)の逸脱に関する数値シミュレーションによる検討 : 学校教育相談においてWISC-Ⅳを活用するときの留意点」参照

合成得点の求め方

WISC-Ⅳの検査から「合成得点」を求める手順を参考程度に記載しておきます。

1.検査を実施

検査を行います。

WISCでは4つの認知機能(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度)が求められる検査であり、問題も大きく4分類されています。

  • ◇参考◇
    • ▶4つの認知機能について→こちらのページ
    • ▶問題例→こちらのページ

2.「粗点」として採点

問題を解く際の得点を「粗点」として採点します。

3.「評価点」へ換算

WISCは5歳から受けられ年齢によって開始する問題が異なりますが、内容は同じです。

年齢が高いほど問題の正解率が上がるのは必然で、年齢に応じて「粗点」も高くなりますが、それでは年齢に応じた正しいDIQは算出できません。

そのためWISC-Ⅳの「実施・採点マニュアル」にある換算表を用いて、「粗点」をその子の年齢に標準化した「評価点」に換算(標準化)します。評価点は、平均を10、標準偏差を3とする標準得点です。

参考:日本文化科学社「日本版WISC-IVテクニカルレポート #12」より引用

4.項目ごとに合計し「評価点合計」を求める

その「評価点」を言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つの指標ごとに合算し、それぞれの「評価点合計」を算出します。

さらにその4つの指標の合計が全検査IQの「評価点合計」になります。

POINT

全検査IQは、4つの指標(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度)の合成得点の平均ではない。4つの指標の「評価点合計」の合計から算出する

上記5つが基本の項目ですが、必要に応じてGAI、CPIという「評価点合計」もめられます。GAIは言語理解指標(VCI)と知覚推理指標(PRI)、CPIはワーキングメモリ指標(WMI)と処理速度指標(PSI)の「評価点合計」の合計から算出します。

5.「合成得点」を算出

「評価点合計」から、平均を「100」、標準偏差を「15」として標準化することによって、それぞれの「合成得点」が求められます。

合成得点(DIQ)= 100 + 15 × {(評価点合計-同年齢の平均点)÷ 同年齢の標準偏差}

この数値が本人や保護者に伝えられるWISC-Ⅳの「合成得点」=IQです。

【WISC-Ⅳ】で求められるIQの上限

【WISC-Ⅳ】では合成得点155、全検査IQ160が測定の上限です。

下記はWISC-Ⅲの情報ですが参考までに載せておきます。

WISC-IIIのFIQ、PIQは上限が160、下限が40であるが、それを超える得点も取りえるため、その場合は「161以上」、「40未満」と表示する。VIQは上限が157、下限が43である。4つの群指数は上限が150、下限が50であるが、それを超える得点も取りえるため、その場合は「151以上」、「50未満」と表示する。

Wikipedia「知能指数」より引用

さいごに

今回は、WISC-Ⅳでの合成得点(IQ)の求め方を見てきました。

WISC-Ⅳの概要、検査方法、どんな子が受けているかなどは、下記ページで詳しく説明していますので、是非あわせてご覧ください。

今回はこの辺で。最後まで読んで下さって、ありがとうございました!