【WISC-Ⅳ】問題例

WISC-Ⅳは、最新の知能理論に基づき、認知機能を大きく「4つの指標(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度)」に分けて結果を出すための問題が出されます。詳しくは【WISC-Ⅳ】結果の見方|これさえ見れば疑問は全て解消!のページにて。

下位検査

WISC-Ⅳでは、検査の種類を「下位検査」と表現します。

POINT

WISC-Ⅳの「下位検査」とは、4つの指標を求めるために設定された、細かい項目に分けられた検査のこと

WISC-Ⅳで出題される問題は、項目ごとに数個ずつの「下位検査」がぶら下がることで構成されています。

  • 【言語理解】指数を求めるための下位検査
    • 類似
    • 単語
    • 理解
    • 知識(補助検査)
    • 語の推理(補助検査)
  • 【知覚推理】指数を求めるための下位検査
    • 積木模様
    • 絵の概念
    • 行列推理
    • 絵の完成(補助検査)
  • 【ワーキングメモリー】指数を求めるための下位検査
    • 数唱
    • 語音整列
    • 算数(補助検査)
  • 【処理速度】指数を求めるための下位検査
    • 符号
    • 記号探し
    • 絵の抹消(補助検査)

各指標の下位検査を全部合わせると15(基本検査:10、補助検査:5)種類存在します。

1つの下位検査には何通りかの問題が用意されています。

下記では、その15種類の下位検査について概要を見ていきます。

問題

WISC-IV
WISC-Ⅳ 画像は日本文化学科社より
お詫び

具体的な問題例や参考画像を今までこの項目に載せていましたが、発行元の田研出版様よりご連絡があり、削除させていただきました。

知能検査の信頼性、妥当性を保持するため、ご理解いただけますと幸いです。

どんな力が分かる検査なのかだけ残しておきます。

【言語理解】に関する下位検査

POINT

結晶性知能と言われる既に身につけている語彙や知識の幅と深さに関連する問題です。その知識を活用して推論・伝達する論理的思考能力を測ります。

【知覚推理】に関する下位検査

POINT

流動性知能と言われる初めて見る情報や経験のない手順を使用し、問題を解決する能力に関連する問題です。また、視覚パターンを認識・分析・合成・考える機能、視覚表現を保存・呼び出す機能に関連する能力も測定します。

【ワーキングメモリー】に関する下位検査

POINT

情報を即座に認識して保持(短期記憶)し、数秒以内に使用する能力、集中力に関連する問題です。

【処理速度】に関する下位検査

POINT

新しい情報を処理する速度を測定する問題です。

参考情報

WISCについて

IQについて

また、IQは2種類存在し、WISC-ⅣではDIQが求められます。田中ビネー知能検査Ⅴでは従来のIQ(精神年齢)が求められます。そのため同じ人がそれぞれの検査を受けると違う数値が求められ、比較もできるものではありません。

さいごに

今回は、WISC-Ⅳの問題について見てきました。

今回はこの辺で。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!