子どもを【褒め過ぎ】てはいけないの!?【子どもの自尊感情を育てようシリーズ③】

2020年7月19日

子どもを褒めすぎてはいけないの!?

皆さん、子どもの自尊感情を育てる際に、子どもを褒めすぎてはいけないことをご存知でしたか!?

愛しのわが子をたくさん褒めて育ててあげたい私としては、知ったとき驚きました。今までの私の褒め方大丈夫だったかな!?と焦りました。

今回は自尊感情と褒めること、そのポイントを解説していきます。

【褒めて】あげていればイイと思っていた

子どもの自尊感情を育ててあげたい、そのためにはどうしたらいいのか?と考えた時。

私がパッと思い浮かんだ事といえば「子どもを叱らず、とにかく褒めて・認めてあげる」というものです。

最近、子どもを叱らない子育てという育児法をよく聞きますし。例えばAmazonの本ジャンルで「叱らない」をキーワードに検索するとそのような育児本などが188件ヒットもします。(2020/07/15時点)

しかし、正解はノーでした!あっ、もちろん「叱らない」育児法も子どもの自尊感情にとって良いものだと思います。ここでのノーはただやみくもに褒めたり認めてあげればよいというものではない」を意味しています。

教育評論家の尾木ママこと尾木直樹教授や、自閉症研究の第一人者であるハンス・アスペルガー医師から自閉症について直接学んだこともある児童発達ご専門の医師であった平井信義教授も「叱らない」育児法の書籍を出版されていて、それらは非常に参考になると思います。

なぜ子どもへの【褒めすぎ】はNG?

子育てをしていると、愛するわが子を褒めて褒めて伸ばしてあげたくなりすよね。なのに褒めすぎてはいけないなんて!どういう事なのでしょうか?ご専門家の研究結果をまとめてみました。

善よりも害を及ぼす

サンフランシスコ大学のジム・テイラー(Jim Taylor)博士は、子どもを褒めすぎることは「善よりも害を及ぼす」と指摘。

ジム・テイラー(Jim Taylor)博士 有名な著書は"Your Children Are Listening: Nine Messages They Need to Hear from You" 画像はDr. Jim Taylorより

なんと、驚きです。

賞賛のシャワーを浴び続けた子どもたちは、自分は完璧だと考え始めるか、常に完璧であろうとするかのどちらかになると述べています。

なるほど、ずっとそうであり続けることは子どもにとって辛く、不可能なことですよね。

 “We’re lowering the bar for them,” Taylor says. “If you keep telling your child she is already doing a fantastic job, you’re saying she no longer needs to push herself.

Today’s Parent “11 tips on building self-esteem in children" Randi Chapnik Myers. 2018.05.01
↑ 和訳概要

「私たちは彼らの基準を下げています」とテイラーは言います。 「あなたが子供にすでに素晴らしい仕事をしていると伝え続けるなら、彼女はもう自分をプッシュする必要がないと言っていることになります。

誇りに思っていることを、伝えること

アメリカフロリダ州にあるThe Nemours Foundationがスポンサーを務める健康情報サイトKidsHealthにて、子どもと思春期の子の心理学をご専門としているダーシー・ライネス博士(D’Arcy Lyness)は、親が自尊心を構築するためには、お子さんをほめたたえましょう、ただし褒めすぎないこと、と述べています。

画像はKidsHealthより

Praise your child, but do it wisely. Of course, it’s good to praise kids. Your praise is a way to show that you’re proud.

↑ 和訳概要

お子さんをほめたたえましょう。 もちろん、子供たちをたたえるのはいいことです。 あなたの賞賛はあなたが誇りに思っていることを示す方法です。

自尊感情は【褒められる】ことで高まるものではない

東海大学、山陽学園大学の教授も務めた健康教育学・臨床心理学を専門とする近藤卓臨床心理士は、自尊感情を褒められたり認められたりすると高まると思っている人が多いと指摘しています。

画像はresearchmapより

やはり、自尊感情の高め方は、褒めたり認めたりするだけではないということですよね。

自尊感情とは、ほめられたり、みとめられたりすると高まると捉える人が多いと思います(中略)「自分は生きていていいんだ」「自分はこれでいいんだ」という根源的な安心、自らの存在を認める自尊感情の領域こそが大切である

エイデル研究所出版「乳幼児期から育む自尊感情─生きる力、乗りこえる力 」近藤卓(2015)

ちなみに近藤教授は、自尊感情を人生の困難を乗り越え、成長する力の源とし、自分の存在を認める領域が大切であると述べています。

まとめ

自尊感情を育てるために子どもをやみくもに褒めることは、結果、子ども自身を苦しめることが分かりました。

褒めるのは、努力・進歩・態度に対してするのがポイント。自分で選択し、健康的なリスクを経験、問題を解決することから子どもの自信が生まれることも分かりました。

また、こどもの自尊感情を高めるために親がとるべき言動については「子どもの自尊感情を【高める】ための【9つのこと【子どもの自尊感情を育てようシリーズ⑤】」ページをご覧ください。他にもこのような解説も行っています

今回はこの辺で。読んで下さってありがとうございました!